〜Wie Der Schwarz Blits〜 ZAC2047年1月7日。 その日は、朝から雨だった。 昼間とは思えない暗い空が、時間の感覚を奪う。 共和国軍の前線基地の司令室で、司令官が絶え間なく窓を叩く雨粒を恨めしそうに眺めていた。 鼻の下から顎にかけて白の混じった髭を生やした年配の顔は、それだけで歴戦の戦士という言葉を連想させる。 「これだけの雨だ、大部隊での敵襲もないだろう。警戒に出てるゴドス隊を呼び戻しておけ。戦力を集中しておいたほうがいい」 司令官が振り返ると同時に、副官が一礼して部屋から出て行った。 一筋の稲妻が、灰色の空を横切った。それに一瞬遅れて、どろどろと地鳴りのような音が、はるか上空から駆けてきた。 「・・・本当に、何もなければいいがな」 司令官は、再び視線を窓の外に戻した。相変わらず降り付ける無数の雨粒が、外の景色をぼかしていた。 季節は、冬。この雨も、もう数日降るのが遅ければ、雪になっていただろう。 また、稲妻が走った。いつの間にか暗雲は一層厚さを増し、辺りは夜のように暗くなっていた。 その暗い空の下で、赤い目が光った。 共和国軍前線基地では、警戒中だったゴドスが、次々と帰投していた。 「レーダーは現在、索敵範囲を狭めて稼働中。念のため、ゴドス隊には基地周辺の警戒を続けさせます」 窓から様子を眺めていた司令官に、副官が敬礼しながら言った。 「分かった。・・・それと、アイツも起こしておけ」 司令官が振り返って言った。 「アイツ・・・ですか?しかし、何もそこまでしなくとも・・・」 「アイアンコングなら、この程度の雨なら問題なく動ける」 アイアンコング、という単語を聞いて、副官の顔色が変わった。 「指令・・・心当たりでも?」 「いや、勘だ」 「勘・・・でありますか?」 思いもしない言葉に、副官は思わず聞き返した。 「ああ、勘だ。・・・こういう雨の日には、何かが起こるんだよ。経験上な」 そう言って、司令官は微かににやけて見せた。 「了解しました。すぐに準備させます」 副官は、敬礼すると、部屋から出て行った。 ただひたすらに降りしきる雨は、周囲の物音をかき消すには、最も都合が良い。 嫌いな奴の話も、雨音が全てかき消してくれる。 そんな雨音に混じって、何か違う音が聞こえる。 ゾイドの足音だ。 闇に溶けるような、漆黒の体。 口元から生える、2本の長く鋭い牙。 銀色の爪が、雨でぬかるんだ地面を抉(えぐ)り、その場で動きを止めた。 天を仰いだ黒い体を、稲妻が一瞬、闇の中に鮮明に浮かび上がらせた。 グレートサーベル。それが、そのゾイドに与えられた名前。 半年前に実戦配備が始まった、ゼネバス帝国軍最強の高速戦闘ゾイドの称号を持つ機体だった。 「おあつらえ向きの天気だな、こりゃあ」 グレートサーベルのコクピットで、無精ひげを生やした男が呟いた。 「お前もそう思うだろ?相棒」 それに応えるように、グレートサーベルは、眼下の崖下に建設された、今日の標的(ターゲット)、共和国軍前線基地を睨んだ。 天候のせいか、それを見越してレーダーの索敵範囲を狭め、精度を高くしている為か、ここまで気付かれることなく接近することができた。 基地の敷地内には、ゾイドが何体かうろうろしているのが何とか見える。あれはゴドスだろうか。敵襲に備え、警戒しているようだ。 愛機と同じような鋭い目つきでモニター越しの基地の映像を睨むのは、帝国陸軍少佐、アデス・サリウス。 高速戦闘隊では名の知れたエースだった。 彼は、主力部隊の為の補給ルート確保の為、進路上に存在する基地の排除を行っていた。 命令を受けたのが1週間前。すでに、たった1人で2つの基地を落とした。そして、今日のこれが最後の標的となる。 「じゃあ、始めるか、相棒」 その言葉を待っていたように、サーベルが体を低くして、駆け出す姿勢を取る。 アデスは、今回の作戦のために特別に装備した自己誘導ミサイルのトリガーに指を掛けた。 これを、自分と基地を挟んだ反対側に落とし、驚いた守備隊が背中を向けた瞬間に襲い掛かり、反撃の暇を与えず殲滅し、基地を破壊する。 これが、今回の作戦だった。前の2つの基地は、それぞれ違う作戦で落とした。その為、敵は有効な対抗策を練ることもできず、彼の攻撃の前に沈んでいったのだ。 アデスは、トリガーを引いた。と同時に、背中から一本の航跡を残し、ミサイルがほぼ真上に向かって発射された。ミサイルははるか上空でUターンして、基地の反対側に落ちる仕組みになっている。 「5・・・4・・・3・・・2・・・1・・・GO!」 あらかじめ計算したタイムラグに従って、サーベルが勢いよく駆け出した。 急な崖を驚異的な運動性能で駆け下りていく。 そして、崖を下り切るか下り切らないうちに、大きな爆発音が届いた。予定通り、ミサイルは、抜群のタイミングで着弾したのだ。 アデスの視線の先で、突然の事態に驚いたゴドスたちが、状況を確認すべく、彼に背を向けた。 事態は、まさにアデスの計画通りに展開していた。 一気に加速し、無防備なゴドスの背中を狙う。 その時、最も後方にいた1体のゴドスが彼のサーベルに気付き振り返った。だが、遅かった。 時速200キロを超えるスピードのサーベルに喰らい付かれ、そのまま数十メートル引きずられ、衝撃に耐えられなかったゴドスの体はバラバラに分解していった。 異変に気付いたゴドスたちが振り返ると、そこには、ゴドスの首を咥えた黒いサーベルタイガーの姿があった。 その足元には、原形をとどめないゴドスの体と、至る所から体液を吹き出して痙攣するゴドスのゾイドコアが転がっていた。 「う、ウィル・・・貴様あぁぁっ!!」 戦友を葬られ、怒りに我を忘れた1体が、サーベルに向かって機銃を発射した。 だが、サーベルは、ゴドスの首を吐き捨てると、その場から一瞬で姿を消した。 「な・・・ど、どこに消えた!?」 ゴドスのパイロットが、慌てて辺りを見回す。 そして、後ろを振り返った瞬間、彼は、信じられないものを見た。 上空から降ってきた黒い巨体が、彼の目の前で、2体目のゴドスを踏み潰したのだ。 「っな・・・」 信じられなかった。彼は、かつてグレートサーベルはおろか、サーベルタイガーすらその目で見たことはなかったのだ。 彼の想像の中のサーベルの機動性と、実際のそれは、あまりにもかけ離れた次元だった。 レッドホーンのような巨体が200キロを超えるスピードで駆け回り、目に見えない速さで飛び上がり、視界から消え、物音一つ立てずに一撃の下に獲物を仕留める。 それは、恐怖だった。 彼の目の前に、恐怖という名の黒い巨体が立ちはだかり、こちらを見ている。 「く、来るな・・・」 彼のゴドスが、一歩、また一歩後ずさった。 殺される、死にたくない。その言葉だけが、彼の頭の中を何度もループする。 「君にも僕を捉えられなかったか・・・。じゃ、残念だけど」 アデスが、くすっと笑った。 「う、うわああああぁぁぁぁぁ!!」 半ば精神崩壊を起こしたゴドスのパイロットが最後に見たものは、目一杯開かれたサーベルの口と、光る鋭い牙だった。 頭を失ったゴドスが、力なくその場に倒れた。 その体を踏みつけたサーベルが、雷鳴を背景に気高く吼えた。その姿は、まさに『黒い稲妻』の名にふさわしいものだった。 「ゴドス3機撃破・・・と。あと、情報によれば・・・来たか」 彼の視界に、接近する白いゾイドの姿があった。 「コマンドウルフ・・・少しは楽しませてくれるのかな?」 サーベルは、油断なくウルフに向き直った。 ウルフのパイロットは、愕然とした。愛機が敵の接近を嗅ぎ付けてから、まだ2分と経っていない。それなのに、この事態・・・ 全滅。 散らばる僚機の真ん中で、こちらを見据える黒いゾイド。 「黒いサーベルタイガー・・・あれがグレートサーベルか!」 彼は、油断なく、一定の距離を取ってサーベルの周りをぐるぐると駆けた。近付きすぎれば、格闘性能の高いサーベルに勝ち目はない。だが、遠すぎても火力は向こうが上。その間の微妙な位置関係から、有効な一撃を加える。それしかない。 小回りならウルフが上。基地内という障害物の多い空間なら、こちらにも付け入る隙はあるはず。 ウルフの背中のビーム砲が火を噴いた。正確にサーベルを狙う。だがアデスは、必要最低限の動きで弾道を見切り、ぎりぎりのところでかわしていく。 「なるほど、作戦としては悪くないな・・・だが」 サーベルが、地面を蹴った。次の瞬間には、ウルフの輪から抜け出ていた。 「何!?」 ウルフのパイロットは思わず叫んだ。今の一瞬で包囲の隙を見つけ、脱したというのか。 恐るべき動体視力と瞬発力。サーベルタイガーの比ではない。 「これが・・・グレートサーベル・・・っ!!」 さらに彼は、自分とサーベルの位置関係を把握して絶望した。自分が丁度、サーベルに背を向ける位置にいたからだ。 サーベルは、既に方向転換し、こちらに向かっていた。 「くっ・・・!」 慌てて機体を180度回転させ、姿勢を低くしてサーベルに突っ込む。ウルフならではの機動性の成せる技だ。 「おおっと」 予想外の動きに、アデスの口から声が漏れた。だが、振りかざされたサーベルの爪は、しっかりウルフのビーム砲を根元から抉(えぐ)り取り、背中の装甲にも爪痕を残した。あのままウルフが移動せずに砲で迎撃しようとしていたら、その前に今の爪の直撃を受け、終わっていただろう。 バランスを崩しながらも、必死にサーベルに向き直るウルフ。もうこちらに火器はない。 一瞬でも無防備な体勢を見せたら、それで終りだ。 だが、彼が顔を上げた瞬間、機体に衝撃が走り、宙に投げ出された。 サーベルの後ろ足に蹴り上げられたのだ。 「あの体勢とタイミングで・・・ぐふっ!!」 落下の衝撃で、シートに体を強く打ち付ける。必死に意識を保とうとするが、手に力が入らない。 動けないウルフに、ゆっくりと歩み寄るグレートサーベル。 「なかなか良かったよ・・・お疲れ様」 アデスは、労(ねぎら)いの言葉とともに、ウルフの首筋に牙を差し込んだ。その姿は、どこか接吻にも似ていた。 天空ではなおも雷が踊り狂い、空と地の間を雨が満たしていた。 そのころ、基地の格納庫では、司令官と副官が1体のゾイドを見上げていた。 「指令、本当に出撃されるおつもりですか?」 「敵の狙いはおそらく補給線の確保だ。今、主力部隊が包囲殲滅しつつある敵にエサを与えさせる訳にはいかん」 司令官の目つきが変わった。 「あのグレートサーベル・・・なんとしてでも此処で仕留めねばならん」 そして司令官は、副官に基地の全兵士を避難させるよう指示を出し、自らは愛機の足元へと歩き出した。 「久々にやるか・・・ゴジュラス」 司令官は、共に何度も死線を潜り抜けてきた相棒の巨体を見上げた。 「さて・・・これで終りか」 顔を上げたサーベルは、基地に向かって、背中の8連ミサイルポッドと両サイドのレーザー機銃を撃ち込んだ。 爆音と共に砕け散る基地の司令塔。だがそこに、共和国兵の姿はなかった。 そんなこととは知らないアデスは、帰還すべく機体を反転させた。だがその時、背後からの咆哮が彼の耳に届いた。 振り返ったアデスは、思わず呻(うめ)いた。 「・・・よりによって全弾発射した後にコイツかよ」 そこには、共和国軍最強と謳われる巨大ゾイド、鬼神の如きゾイドゴジュラスの姿があった。 「残念だったな。最近タチの悪いクロネコがうろついてるってんで、用心棒を用意させてもらったのさ」 そのコクピットには、基地の司令官の姿があった。 ゴジュラスが、大きく咆哮した。 「本当はシールドライガーが一番適任なんだろうが、コイツでも負ける気はしねぇ」 ゴジュラスの腹部のマシンガンが火を噴いた。 「ちいっ」 慌てて距離を取るサーベル。ミサイルを全弾使ってしまった以上、使えるのは小型ゾイド用の衝撃砲とレーザー機銃だけ。だが、これではゴジュラスに効果はない。 「だったら・・・」 サーベルが、勢いよく地を蹴った。先ほどのゴドスの時と同様、素早く飛び上がり、上からゴジュラスのコクピットを狙うのだ。 ゴジュラスの頭めがけて、爪を振り下ろす。向こうは微動だにしない。どうやらこちらの動きについてきていないようだ。勝った。 その時、突然ゴジュラスが機体を勢いよく反転させた。 コクピットを潰すはずの爪は逸れ、アデスの目前に、反転したゴジュラスの長大な尾が迫っていた。こちらは空中。避ける術はない。反射的に衝撃砲のトリガーを引く。近距離の物体に衝撃波を浴びせ、吹き飛ばす武器だ。だが、それも効果はなかった。 そして、尾は差し出したサーベルの右の前足に直撃した。 そのまま尾の勢いに負けた右脚は、あらぬ方向へと無理な力によって付け根からへし曲げられ、そのまま引きちぎられた。胴体から伸びる動力パイプや人工神経が、ぶちぶちと音を立ててはち切れていく。尾を当てただけの力とは思えなかった。 そのまま乱暴に、地面に叩きつけられたサーベル。声にならない激痛が、サーベルの口から呻き声となって漏れる。 アデスも、意識を失いかけていた。帝国製ゾイドの高い安全基準によって守られたコクピットは、彼の命を繋ぎとめたのだ。 ・・・まだ、俺は死ねねぇ・・・ってか・・・? そして、アデスは必死の想いで操縦幹を握った。 「立て、相棒・・・どうやらまだ、俺たちは・・・逝けないみたいだ・・・」 覚束ない手で、レバーを引く。撃破したと思い込んでいるのか、ゴジュラスは追い討ちをかけてくる様子はなかった。 サーベルの背中から、全ての武装が解除された。アデスが引いたレバーは、武装の解除レバーだったのだ。 「さあ、これで動けるだろ・・・これで最後だ。もうひと暴れしたいだろ・・・」 雨は、止む気配を見せず、さらに激しさを増していた。 「・・・終わったか」 ゴジュラスのコクピットで、司令官が小さく呟いた。司令官は最後までサーベルを警戒していたが、ついに背を向けた。武装を解除したサーベルを見て、降伏したと思い込んだのだ。 だがその時、彼の背後で動くものがあった。 「・・・せっかく拾った命だ。もう少しじっとしていれば生き延びれたのではないか?」 目を閉じた司令官が振り返った。 そこには、脚を失いながらも立ち上がったグレートサーベルの姿があった。 「お心遣いはありがたいが、あいにく、そんな生き方はこいつが許してくれないんでね」 アデスが、小さく笑った。 「そうか・・・では、失礼なことを言ってしまったな」 ゴジュラスが、再びサーベルに向き直った。 「誇り高き戦士よ、その命、私がこの場で丁重に葬ってやろう」 だが、その瞬間、サーベルは思いもよらない行動に出た。ゴジュラスに背を向けて、逃げ出したのだ。 「・・・単なる強がりか、それとも策があるのか・・・?いいだろう、『最期』まで付き合ってやろう」 そして、ゴジュラスもゆっくりと追撃を始めた。 脚を1本失っているにも関わらず、サーベルの速度は驚異的と言えた。バランスを失いながらも、既に時速70キロを超えようとしていた。ゴジュラスの限界速度に近い数字だった。 「何をする気か知らないが、私は待たされるのはあまり好きではない」 ゴジュラスの両腕のビーム砲が火を噴いた。それを受けてバランスを崩したサーベルが、ついに転倒した。 いつの間にか両機は、基地の敷地外にまで出てきていた。 「・・・そろそろ終わらせようか」 ゴジュラスが一気にサーベルとの距離を詰めるべく、足に力を込めた。 その瞬間。 突然ゴジュラスがバランスを崩し、前のめりに倒れこんだのだ。 雨のせいだった。長時間の大雨で緩んだ地面では、ゴジュラスの重量を支えきれなかったのだ。 そしてそれは、アデスが待ち望んだ一瞬でもあった。 前のめりになったゴジュラスの頭は、一瞬、低い位置に来ていた。 そう、片足を失ったサーベルでも飛びかかれるほどの高さにまで。 次の瞬間、サーベルは、雨の中でも聞こえるほどの声で吼えながら、ゴジュラスの頭に取り付いた。 だが、ゴジュラスの反応も速かった。右腕でサーベルの残った左の前脚を、左腕で首筋を掴み、必死で牙がコクピットに届くのを防ぐ。 バランスを失ったゴジュラスは、その場で横倒しになり、サーベルが覆いかぶさる形になった。この体勢では、火器を使うこともできない。 どちらかが力尽きた時、勝負は決する。 両者とも、必死だった。ゴジュラスの爪がサーベルの喉に食い込み、コクピットまで届かないサーベルの牙がゴジュラスの鼻筋を削り取り、後ろ足の爪でがむしゃらにゴジュラスの腹を引っかく。 金属がぶつかり、擦れあう鈍い音と、2頭の猛獣の咆哮が響き渡る。もはやそこには、操縦技術も、駆け引きも存在しなかった。生き残りたいという強い意志と闘士だけをむき出しにして、牙をむき、爪を振りかざし、吼える。 それはまさに、生き残るための戦いの姿だった。 そして、勝負は決した。 ゴジュラスの爪がサーベルの腕をついに分断し、サーベルが爪先のなくなった腕をそのままゴジュラスのコクピットに叩きつけ、それと同時にゴジュラスの爪がサーベルの喉に深々と食い込んだ。 巨獣の咆哮が重なり、そして折り重なるように力なく倒れこんだ。 これを、引き分けとするか、生き残ったアデスを勝者とするかは、人によって変わるだろう。いや、そもそも、小さな戦闘の明確な勝敗など、戦争という大きな規模から見ればどうでもいいことなのかも知れない。 この後、アデスとグレートサーベルは救護隊によって回収された。 彼が補給部隊の為に命を懸けて開いた道は、帝国軍の主力部隊の、何千という兵士と、ゾイドの危機を救ったのだった。 アデス・サリウス少佐は、この7ヵ月後のZAC2048年8月に発動される中央山脈共和国軍包囲作戦にグレートサーベル部隊を率いて参加し、ウルトラザウルス撃破作戦で戦死するまで、輝かしい戦果を挙げ続けた。 〜Wie Der Schwarz Blits Enden〜 登場ゾイド グレートサーベル ゼネバス帝国が開発した決戦用MK-2部隊の主力機のひとつ。 大型高速ゾイド、サーベルタイガーの上位機種であり、高機動ウイングと8連装ミサイルポッドを装備し、機動性と攻撃力の同時強化が図られている。 また、エネルギータンクを増設し、活動可能時間も大幅に向上しているが、よりトリッキーな機体となり、操縦者を選ぶ機体となってしまった。 ゴジュラス 共和国陸軍の誇る近接戦闘型強襲用大型ゾイド。 大戦初期に製造された機種でありながら他の追随を許さない頑強なボディと超絶的な出力を誇る。 帝国軍が対抗機種としてアイアンコングをロールアウトするまでは最強の名を欲しいままにし、大戦終結まで一貫して陸軍の主力として活躍し続けた名機である。 ゴドス 小型ゴジュラスの異名を持つ、陸軍の中核。 小型ながら各部はゴジュラスを模した構造になっており、小型機としては最強クラスの戦闘力を誇っている。 汎用性も高く、共和国軍で最も量産された機体としても有名である。 コマンドウルフ 共和国軍が、サーベルタイガーに対抗して開発したシールドライガーの、支援機として開発した中型の量産型高速戦闘用ゾイド。 戦闘力ではサーベルに劣るが、小回りと稼働時間に優れ、またパイロットに従順で扱いやすい。 パイロットからの評価も高く、相当数が実戦配備され、多くのバリエーション機を生み出している。 あとがき はい、以上、グレートサーベル復刻記念SSでした。 なんかもう、ネットで予約し損ねたこともあって、無事手に入れられた時の喜びはケタが違いますね〜。虫歯もこの際気にしませんよわたしゃ(笑)。 で、そのまま暴走してかなりカッコよく描かせて頂きましたが、どうでしょうか・・・? 何気に初めて旧大戦を描いたので、旧ファンの方にアピールできるようゴジュラスを大ボスにしたり(笑)。描いてて自分でも燃えました←バカ ちなみに唯一名前が出てくる主人公、アデス・サリウス少佐ですが、種ガン観てた方ならネタ分かるかと。 「アデス!ヴェサリウス発進する!私も出る、シグーを用意しろ!」 ・・・↑のクルーゼさんの台詞で全部語ってます(爆)。クルーゼの指揮する母艦ヴェサリウスと艦長のアデスから頂きました(まんまやな) 外見や台詞のイメージとしては「ネギま!」のタカミチっぽいカコイイおじさまを想像していただければ。いや、11巻の戦闘シーンが印象的だったので(爆)。 ゴジュラスに乗った司令官はアーサー・ボーグマンをイカつくした感じで(ぉ 最後の3行に関しては、旧バトスト4巻の、ゴーレムがウルトラザウルスを爆破する話のことです。それに描かれている『ウルトラキャノンの水平射撃1発でバラバラにされた』のがアデスってことで(ぉ ちなみに、タイトルはドイツ語で『黒き稲妻の如く』という意味です。なんともヒネリなしです(苦笑)。 でわでわ、次回いつ更新できるか全く怪しい所ですが今回はこんなのでご勘弁を〜(汗汗 |